【韓国_映画】韓国史勉強の第一歩になる”천문:하늘에 묻는다(世宗大王 星を追うものたち)”はエンタメ要素少なめ時代劇

 

 

  • 今回紹介する映画:”천문:하늘에 묻는다(世宗大王 星を追うものたち)”
  • 言語:韓国語
  • 監督:허진호(ホ・ジンホ)

 

 

 

【読んだきっかけ】

韓国生活も3年ほど経ち、日常生活はもちろん大学の講義も問題なく聞き取れるレベルになってきた私。そんな私も実は時代劇の聞き取りは容易ではない・・・日本語字幕が欲しいので、日本に帰ったら時代劇見るぞ〜!!!と張り切ってました。ネトフリにお勧めされたので(アルゴリズムへの敗北)まんまと引っかかって観ました。

あと韓国語大好き芸人としてはやっぱり世宗大王が好きなので観たっていうのもあります^_−☆

 

【内容紹介】

朝鮮(当時は大韓民国という名前ではなかったのでこの名称を使います)が独立した国になれるよう尽力した世宗大王が主人公。朝鮮の時間を作り文字を作ろうとした世宗大王と天文の才で高い位に上がってきたある男の話です。世宗大王=ハングル作った人ってイメージがあるかもしれませんが、朝鮮独自の時間を作ること(天文学の話?)が中心になってるのも良かったです!

 

  • お気に入りの場面①世宗大王がヨンシルに部屋の中でも星が見たいと言ったシーン

ここは絵がすごく感動的なので、ここではあえて詳細はお話ししません。観たときにみんなにも「わ〜〜〜・・・・・!!」ってなって欲しいから!!文明が発達していない中で知恵を使って人を笑顔にするヨンシルに少し泣きました。映画の話ではないけど、私ももっといろんな機械とかが発達してない時代を過ごしてみたかったと思うことがよくあります。少し便利すぎますよね〜

 

  • お気に入りの場面②ハングルを反対されるシーン

漠然とハングルってロジカルですごいな〜ぐらいだったんですけど、誕生にも物語があって。当時は中国から入ってきた漢字を使うのがメインだったので、位が高くて教育を受けられる人のみ読み書きができたんです。読み書きって情報の独占ですよね。つまり文字=権力だったんです。ハングルで農民にも文字を読めるようにしたら権力を手放し秩序を乱すことになる、という反対派がいました。その言い争いを聞いて、漠然と「わかりやすい=良いこと」という単細胞的な考えが少し恥ずかしくなりました・・・ 他の映画(뭐뭐의 뿌리? 이런 이름의 영화를 수업에서 잠깐 본 거 같은데 기억이 안남)でも似たようなセリフを聞いたことがあるのも同時に思い出しました。

 

あ!あと!!なんて言ったって無駄な色恋沙汰の話が出てこないのが気に入りました!!ここでその話いる?ってロマンス苦手なんですよね・・・

 

【こんな人にオススメ】

  • 韓国の歴史入門コンテンツが欲しい

お堅く勉強するのではなくて、韓国史への抵抗をなくせればなって方にはピッタリだと思います。国史でトップレベルに知名度高くて人気者な世宗大王のことを知る第一歩として良さそうです!ただこれは歴史の教科書でも、世宗大王のドキュメンタリーでもなく”映画”ですのでそこはご注意を。

 

  • 基礎知識がなくても楽しめる時代劇が観たい

時代劇って日本のもそうだけど周辺国との関係とか誰と誰がどう繋がってて・・・みたいなの知らないとついていけないのありません?ついていけないというか、面白さが減るというか。これは人間ドラマがメインで戦がメインではないので、その辺の心配がないです!

 

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やっぱ世宗大王は興味深いなと思いましたね。ちなみに世宗大王が作ったのは훈민정음(訓民正音)であって”한글(ハングル)”ではないんですよね、厳密にいうと。というのもあの時代にそもそもハングルという言葉は存在しませんでした。1900年代、1910年代あたりに주시경先生が使い始めたと言われていたと習った記憶があります。まあそんな豆知識で今回のブログは締めます。気になったら観てみてください!